女性向けの恋愛ゲームや恋愛診断など、恋愛に特化することで急成長を続けているアクセーラ株式会社。
『激辛!恋愛相性診断!』や『あなたの恋愛診断!』、『あなたの取扱説明書』、『禁断の恋』、『秘密な2人』など、200アプリ以上の制作に携わり、全世界で2000万ダウンロードの実績を持つ同社取締役の堀内様に、なぜ女性向けなのか、日本の恋愛ゲームは海外ではどのような反応で迎えられているのかなど、ゲームのローカライズの裏話を伺いました。
世界共通、誰にでもある悩み「恋愛」をゲームに絡めた
私たちは、女性向けの恋愛ゲームや、恋愛診断などのアプリの企画・開発をしている会社です。コンテンツ事業部を立ち上げてから今までで、約200本くらいのアプリを制作しています。本格的に始めたのは3年前です。
恋愛というのは世界共通、誰にでもある悩みなので、多くの人に遊びながら共感してもらえると思ったからです。恋愛というキーワードを絡めてできれば、ゲームでも占いでもいいと思っています。始めた当初からゲームとゲーム以外のコンテンツが半々ぐらいだったので、これからもそうやっていきたいですね。
翻訳先言語の優先順位はリサーチが肝心
Conyacを利用したのは、サムライインキュベートの榊原さんから紹介して頂いたのがきっかけです。榊原さんには株式会社ベリーグッドという恋愛専門のクラウド占いサービスに出資をして頂いて、いろいろとお世話になっています。その縁でエニドアさんを知りました。海外展開していくことは考えていたのですが、やはり翻訳の部分がネックになっていたので。
具体的には『禁断の恋』という日本でヒットしたタイトルがあって、それを英語に翻訳するのにConyacを使いました。アプリを構成しているテキスト全体に利用していますね。シナリオとか、ボタンとか、デザインの中に言葉が入っている部分とか。まず、最初に英語に翻訳してもらって、その後に他の言語に翻訳しました。
翻訳のニーズがあるであろうというものを事前に調査していて、それに基づいて翻訳言語を選びました。いろいろなセミナーなどで一般に公開されている情報を参考にしています。だいたいのセミナーでは、1番目が日本で、2番目が韓国、3番目が英語で、4番目が中国語繁体字(台湾)とか。そういったセミナーで紹介される優先順位などを参考にしている感じですね。
女性向けのアプリが受け入れられる国を意識する
正直、やってみないと分からないという部分があるので、客観的に出ているデータをもとに多言語化を進めています。ただ、アプリの内容が女性向けですので、受け入れられやすい国というのは意識していますね。
例えば、アメリカ、台湾、韓国、香港、シンガポール、マレーシア、フィリピンなどです。実際に海外展開してみたものの、予想に反して利益を伸ばせないこともありました。ただ、それは現地のインフラの影響だったりしますね。
インドネシアの場合、クレジットカード決済が普及していないんです。みんなプリペイドカードを使っているんですよ。そのため、現在のクレジット決済だけだと、みなさん購入出来ないんです。それをケータイのキャリア決済に出来れば、クリアできる問題だったりしますね。
サポート支援ツールとしてもConyacを活用
私たちが制作しているゲームのユーザーはほとんど女性ですね。年齢層は10代から40代まで幅広いです。 あくまでもゲームなので、お金を出して遊ぶということになりますから、 富裕層とまでいかなくても、やっぱり余裕のある方が使っているのではないかと思います。
ユーザーからの問い合わせは、その国の言語でくることが多く、当時は日本人のスタッフだけだったので、Conyacをかなり使わせて頂きました。 Google翻訳だけですと、不安が残ったりしますし。 それでも追いつかなくなってしまったので、留学生の方をインターンとして直接受け入れて 社内で一部対応出来るような体制にしています。
今は中国語繁体字(台湾)と韓国の2言語に対応しています。問い合わせは、使い方についてや、エラー、ストーリーについての意見など、 各国から毎日、何かしら届きますね。
Conyacの翻訳は見積もりや営業時間を気にする必要がない
Conyacは、使いやすいのがすごく良いですね。 あとは安いという点もいいなと思います。 普通の翻訳サービスだと見積もりを取るのに時間がかかるんですよね。 「見積もりを取りますので明日まで待って下さい」と言われたりとか。 それで出て来た見積もりに「高い!」って驚いたりして。 個人で翻訳されている方に発注する場合だと、ちょっとした分量や質問にも対応してもらえるのかな? と不安があるので。 その辺のバランスが良いなと思います。 あとウェブサービスなので、営業日や営業時間を気にしなくていいというのも助かっています。
ユーザー目線がわかる翻訳者を選んで依頼ができる
女性向けのコンテンツなので、女性に翻訳してほしいというのはありますね。うちの場合、翻訳者が女性かどうかを確認して依頼をしています。
(※依頼時の備考欄に「女性の方を希望します」と書いて頂くことも可能です。)
どのように自分の目的とあった方を抽出するかというのが、Conyacでお願いするコツかなと思います。 価格が安いので、その分気に入った方を見つける努力が必要ですよね。
製品の多言語化だけではなく、メールのやり取りのような日々の翻訳にも使えるので、業界問わず、海外に進出したい方にはお勧めですね。 気軽に安く翻訳が依頼できるので、「試しにやってみるか」という感覚で、海外進出に挑戦できるのがとても良いと思います。
本記事は、Xtra株式会社の公式ブログコンテンツです。ビジネスに関する情報から社員の働き方まで様々なコンテンツを発信しています。ニュース配信も行なっておりますので、音声読み上げサービスなどサイト外でお楽しみの皆様は、ぜひ x-tra.jp にアクセスしてみてくださいね。
- インタビュアー:梅原文
コメント