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マーケティングを自動化 or アウトソースしよう

マーケティングおよびコミュニケーションにかかる業務を、自動化やアウトソーシングのための手頃なサービスを利用する事で加速させ、ROI を最大化させましょう。


起業したばかりで創業メンバー1人だけのスタートアップでも、創業10年目のスタートアップでも、マーケティングやコミュニケーションにおける生産性や効率を最大限に向上させる必要があります。


本記事では、自動化、アウトソーシング、およびこれらの組み合わせによって、スタートアップがチームの能力を強化するために活用できる手頃なツール、サービス、リソースについて掘り下げていきます。


文書コンテンツ作成を高速化


「言葉は重要」

「第一印象が重要」


これらのフレーズをよく耳にするのは、それが事実だからです。企業や商品・サービスは、それらの見せ方によって大きく左右されます。つまり、”適切なターゲット” に ”適切なタイミング” で ”適切なメッセージ” を届けることが、ROI を高めることにつながります。


ただ、そのために魅力的なビジュアルコンテンツ(写真、グラフィックデザイン、ビデオ)を作成することは比較的技術レベルが高く難しいため、時間やコストがかかります。一方、文書コンテンツであれば、より早く、より安価に作成することが可能です。


さらに、スタートアップがオンラインで発信する文書コンテンツには、ブログ、ホワイトペーパー、サポート文書などが含まれる可能性が高いため、ウェブサイトの検索ランキングを徐々に上げていくことにもつながります。他にも、状況に応じてニュースレターやメルマガを配信することもあるでしょう。


ただし、これらの文書コンテンツはすべて ”上手く” 書く必要があります。要するに、理解しやすく、ターゲットに適したトーン/スタイルで、誤った内容が無いコンテンツであるべきです。そのため、時間やコストが想定以上にかかる場合があります。そのプロセスを高速化するためのヒントを項目別に見ていきましょう。


- リサーチ

ブログやホワイトペーパーを詳細に書く場合には、リサーチを行うことで、重要な部分について信頼できるソースから裏付けを取ることができます。


Conyac のようなクラウドソーシングサイトを利用することで、他言語能力を必要とする調査案件についても掲載が可能で、適格なフリーランサーを調達することができます。


- ライティング

多くのスタートアップはブログを開設しますが、オリジナルコンテンツを定期的に制作することに苦労しています。まず最初に考えたいのが、ターゲット層の注目を集めることができる質の高い投稿を作成できるフリーランスのライターを雇うことです。優れたブログは強力なファンを引きつけ、自然とその背後にある ”企業” や ”商品・サービス” に興味を持たせることができます。


ライターを雇う際には、具体的に仕事内容を定める必要があります。必要なコンテンツの種類、各記事の長さ、投稿頻度についてなどの仕事の概要や、専門知識や経験などのライターに求める条件について整理しましょう。また、記事毎にリサーチすることを求める場合には、注意が必要です。


条件に合致したライターを調達するには、Conyac のようなクラウドソーシングサイトを利用すると良いでしょう。


- 校正、編集、リライト

高性能あるいは専門的な “商品・サービス” を扱っている場合は、ブログの投稿やホワイトペーパーなどのコンテンツを書く上で十分な知識を要求されます。そしてスタートアップにおいては、それが可能な人物は社内に1人しかいないという状況もありえます。その上、その人物が経験豊富なライターであることは稀で、日本語が第一言語ではない場合すらあります。


誤字、脱字や文法的なミスについては Grammarly (EN) や Hemmingway (EN) のような文章校正ツールを使用することで修正が可能で、さらに、見逃しがちなミスを捉える能力を高めることもできるでしょう。しかし、それらのツールを用いても、言語能力や、ライターとしての能力を高めることにはつながりません。


そこで、フリーランスの編集者を起用することで、内容をブラッシュアップさせましょう。ただし、フリーランサーを起用する際には、校正や誤りを修正するだけの ”作業” と、内容が不十分な箇所を読者が求めるものにするために行う ”編集” とでは、大きな違いがあることに十分注意しましょう。


- 翻訳・ローカライズ

事業によっては、他言語圏のマーケットをターゲットとしたコンテンツの作成を検討する場合もあるでしょう。翻訳やローカライズ作業を合理化する方法には大きく分けて以下の2つが挙げられます。

  • 機械翻訳 法律文書(個人情報保護方針や利用規約)やユーザーサポート文書など、シンプルで、定型表現が用いられる文書に対して有効です。一方、使用される文脈や表現を深く理解する必要があるコンテンツに対しては、あまり効果的ではありません。 また、データセキュリティ、プライバシー、機密性を重視する日本企業においては、「Google 翻訳」のようなフリーの機械翻訳サービスを避け、代わりに Qlingo などの安全な機械翻訳サービスを選択する傾向があります。

  • クラウドソーシング Conyac などのクラウドソーシングサイトでは、あらゆる規模の翻訳プロジェクトを掲載でき、フリーランサーを募集することができます。こちらは、対象言語において自然な翻訳結果を得るために、主観性と創造性を必要とする文書に適しています。


- トランスクリプト

別のアプローチとしては、ターゲット層にとって興味深いと感じる人にインタビューをする方法があります。この方法では、後述の動画コンテンツの作成と合わせて作成することもできます。インタビューの録画データや録音データから文字起こしすることで、文書コンテンツを作成します。


トランスクリプトは、将来的には AI がヒトに取って代わる分野の一つでしょう。現在では、ノイズのない高品質なデータかつ明瞭なアメリカ英語に対しては、優れた性能を発揮する傾向があるようです。


AI でトランスクリプトを行ってから自身で編集する場合は、GBoard (Google Keyboard) や YouTube (for videos) を利用しましょう。また、AI と人手によるハイブリッドなサービスには、Rev (EN) や TranscribeMe (EN) などがあります。


視覚的に提供価値を表現

- 写真撮影

ブログやソーシャルメディアなどの投稿においては、PexelsPixabayUnsplash などのサイトからフリー素材を探し、使用することができます。Unsplash が個人的には好きですが、Pixabay は検索機能がより優れています。


チームメンバーやオフィスの質の高い写真を撮ることは、顧客、パートナー、採用候補者との信頼関係を確立するのに役立ちます。社内に熟練した写真家がいなければ、Snappr などのサイトで、事前調査済みの写真家を手頃な価格で見つけることができます。他にも、CraigsList のようなカテゴリから探すことができるサイトもあります。


- 画像編集

社内でチームやイベントの写真を撮ったことがある人もいるでしょう。その写真が誰かのスマホで単に撮影されたものであれば、オンラインで共有する前に少し編集する時間を取る価値があるかもしれません。


Photoshop を扱える人が社内にいなくても、便利で低コストな方法はあります。

  • フォトマネージャを使う Google Photos や Apple Photos は、シンプルではありますが効果的な編集ツールを備えています。

  • 自動編集ソフトを使う Photolemur (Win, Mac) などの自動画像編集ツールは手頃な価格で使い易く、暗い写りの画像に対して特に有効です。 また、Touch Retouch (iOS, Android) は、写真から不要なアイテムを簡単に削除することができるアプリです。電線、シミ、シャツの汚れなど、あらゆるもの指先一つで取り除くことができます。

  • フリーランサーに依頼する 専門レベルの画像編集スキルが必要な場合は、Conyac のようなフリーランサーサイトで Photoshop の熟練者を起用しましょう。


- グラフィックデザイン

ロゴ、カラースキーム、フォントなどが定まってくると、ブランディングシステムを導入されることでしょう。そしてそれらはウェブサイト、名刺、パンフレットなどにも適用されます。


また、ブログやソーシャルメディアに使用するインフォグラフィックス、カスタムグラフィックスなどについても、ブランディングシステムに基づいて作成されるべきであるため、デザイナーが必要となります。


ただし、デザインコンペは、一般的にコンペ参加者の労働力を利用することになるため、プロのデザイナーからは非難されているため、ここでは、より倫理的な選択肢を紹介します。

  • 定額サービス Design Pickle などのクラウドソーシングサービスはサブスクリプションモデルのため、月額料金でデザイナーを利用することができます。

  • 都度発注 単発プロジェクトの場合は、Conyac などのフリーランサーサイトにデザインブリーフを掲載するのが良いでしょう。


- 動画制作

動画コンテンツの内容としては、以下のようなものが考えられます。

  • 解説動画 商品・サービスについて、提供価値を理解してもらうために説明を必要とする場合は、解説動画を作成することを検討しましょう。

  • インタビュー動画 動画チャンネルを開設し、ターゲット層が興味を持つであろう人物に対してインタビューする動画を定期的に配信することは、すでに事例があり、正しい方法の一つであると言えるでしょう。高画質に撮影する方法がわからない場合などは、動画撮影の専門家に相談してみましょう。必要な道具とその設定方法などについて教えてもらえれば、自身で撮影することもできるでしょう。 また、ストリーミングによるライブ配信も最近人気の手法です。配信後に、バックアップデータを編集して再利用することができます。

  • イベント動画 社員の誰かがイベントで話す場合は、その動画を入手しましょう。自社でイベントを企画できるのであれば、スピーカーセッションは動画チャンネルにとって素晴らしいコンテンツとなり得ます。

また、制作方法としては次のものが挙げられます。

  • 自作用ツールを使う 動画の場合、初心者向けツールには iMovie (Mac, iOS) と Filmora があります。また、解説動画などのアニメーションについては、SimpleShowWideo などのツールが良いでしょう。

  • 動画撮影者に依頼する 90Seconds は現地のプロ動画撮影者を見つけるには素晴らしいサービスです。プロにリモートで単発編集をさせるには、Conyac のようなサービスが良いでしょう。

  • アニメーターに依頼する 解説動画を作成するときは、Video Cubix や Video Explainerz などのそのジャンルに特化した専門家に依頼するのが最善でしょう。


リードと影響力の拡大

- ソーシャルメディア

多くのスタートアップは、ソーシャルメディアで活動を続け、ターゲット層が興味深いと感じたコンテンツを定期的に発信することに苦心しています。社内で新たに人を雇うことができない場合でも、さまざまな選択肢があります。

  • 管理ツールを使う BufferHootSuite は、一般的なソーシャルメディア管理ツールで、投稿を事前に作成し、Facebook、Instagram、Twitter、Pinterest、LinkedInなどの複数のプラットフォームに対して、それぞれ任意のタイミングで送信するようスケジュールすることができます。 また、分析、モニタリング、コミュニティの管理にも役立ちます。

  • キュレーションツールを使う オリジナルコンテンツを作成する代わりに、ターゲット層が興味深いと感じるコンテンツのキュレーションという方法があります。Quuu は、そのプロセスを自動化するサービスです。各投稿には必ず独自のコメントを追加し、ハッシュタグを効果的に使用することで、多くの人にリーチできるようにしましょう。

  • フリーランサーに依頼する 制作会社に依頼することは予算から外れる可能性が高いですが、熟練したフリーランサーであれば Conyac のようなクラウドソーシングサービスで調達することができます。


- インフルエンサーマーケティング

特定の市場においては、インフルエンサー(マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーを含む)が、新規顧客やユーザーを引きつけるための高 ROI チャネルとなる可能性があります。しかし、インフルエンサーの数は想像以上に多いため、いくつかの選択肢について考えてみましょう。

  • ツールを使う Upfluence は、リサーチ段階(インフルエンサーの選定)、キャンペーンの管理(複数のインフルエンサーを起用している場合)、結果の分析に役立ちます。また、Heepsy は、インフルエンサーを探し、フォロワーの質を評価するのに便利です。

  • フリーランサーに依頼する たとえ専門的なツールを利用しても、インフルエンサーマーケティングは非常に労働集約的なものになり得ます。制作会社を利用することが予算上難しい場合は、Conyac のようなフリーランサーサイトで、この種の業務経験があるフリーランサーを探すことも一つの手です。


まとめ

マーケティングが専門分野ではない人からすると、成功させることは簡単なように思われます。そして様々なソリューションに関するプロモーション資料に触れることで、この妄想は膨らんでいきます。


しかし、マーケティングの成功は、適切な戦略、その仕事に適したツールやリソースの選択、そして粘り強さによってこそ見出されます。すべての選択肢を試す、あるいは見直すことは物理的に難しいため、こちらまでお気軽にご相談ください。

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- Cover photo by BBH Singapore from Unsplash + edits

- Original by DLKR published on Xtra.Global

- Translated by Qlingo and edited by #Yuji