• Yuji

機械翻訳(自動翻訳)と相性の良い翻訳分野は?

ビジネスをグローバルに展開しませんか?国際ビジネスにおいて必要となる翻訳サービスについて、5つのカテゴリに分類し、近年急成長している機械翻訳(自動翻訳)との相性や活用方法についてご紹介します。

海外への事業拡大を計画していたり、海外の顧客により良いサービスを提供したい時に、一つの有効的な手段として、当然翻訳が挙げられます。人々は自然と各々の母国語でコンテンツを消費することを好むため、翻訳を行うことで、日本語でしか利用できないコンテンツに対して優位性を得ることができます。


しかし、一口に翻訳と言っても千差万別で、様々な翻訳手法とアプローチがあります。よって必要となる翻訳サービスの種類は、コンテンツのジャンル、求める機能、ターゲットによって異なります。


機械翻訳は進化を続け、翻訳業務の負担は軽減されてきています。それでも、機械翻訳の翻訳結果には手直しが必要であり、場合によっては全てを翻訳し直す必要もあります。


本記事では、ビジネスにおいて海外マーケットにアジャストする際に使用する翻訳サービスを、5つのカテゴリに分類して紹介いたします。また、機械翻訳を使用してコストを節約する方法と、人手によるチェックを必要とする方法の違いについても説明します。


翻訳サービスの種類


1. 一般的なビジネス翻訳

ここには、一般的なコミュニケーション、マーケティング、および通信に使用されるコンテンツが含まれます。


これらの翻訳業務は、機械翻訳ツールである程度対応することができます。ただし、文化的規範、ニュアンス、表現、トーン、および文脈の問題などの要素を考慮する必要があるため、その点においては、まだ人間に取って代わることはできません。



2. 金融・経済翻訳

年次報告書、財務諸表、商業契約、資金調達パッケージなどを扱うコンテンツが対象となります。

これらの翻訳においては、正確さが最も重要であり、決まった表現や記述方が慣例として用いられます。


そのため、機械翻訳とは最も相性が良いカテゴリの一つで、人力翻訳の負担を大幅に低減する目的で利用されています。例えば、AI自動翻訳「T-4OO」においては、プロ翻訳者に匹敵する正確さ(精度95%)を実現しています。もちろん、該当分野の用語を完全に理解している専門家が、正確性を保証するために校正を行うことが理想的です。



3. 法務・契約書翻訳

本カテゴリには、出頭命令書、令状、登録証明書、企業法令、鑑定書、報告書、および訴訟手続の記録など、広範な法的文書が含まれます。


- 司法翻訳

司法翻訳者は、手紙、訴訟記録、判決、専門家の意見および寄託などの法的拘束力のある文書を扱います。言うまでもなく、司法翻訳者は言語的な能力に加え法務関係の経歴が必須となります。

- 公認翻訳

公認翻訳者は、公式の翻訳を承認し、それらを「公認」として検証する権限を持っています。一般的には法廷で働いたり法定専門家の資格を持って活動します。具体的には、身分証明書、配偶者間協定、離婚和解、死亡、遺言の翻訳などがそれに当たります。


AIによる機械学習は、定められた表現を用いる法務・契約書翻訳とは相性が良いため、このカテゴリにおいても機械翻訳は浸透しつつあります。ただし、機械翻訳の精度が向上していても、有資格者が機械翻訳結果を確認して必要に応じて校正を行うべきです必要があります。



4. 技術翻訳

技術翻訳とは、ユーザーマニュアル、取扱説明書、医学翻訳、議事録、一般管理用語、およびオンラインユーザーマニュアルの翻訳などです。このようなコンテンツは特定の相手に向けられ、通常、消費期限が早いことが特徴です。


このタイプの翻訳には、エンジニアリング、IT、電子工学、機械工学、および産業用アプリケーションのためのテキストなども含まれます。技術翻訳、科学翻訳のサブグループは、記事、論文、論文、議会の小冊子、プレゼンテーション、研究報告書などの文書を扱います。


技術的な内容は珍しい表現を使用しない傾向があり、その点においては比較的扱い易く、機械翻訳を導入することで、翻訳業務における労力の軽減が期待できます。例えば、先日β版がリリースされた AI自動翻訳「Qlingo」は、低価格ながら精度は比較的高いため、消費サイクルの早いこのカテゴリに適しています。ただし、原文の内容と専門用語を理解している翻訳者のチェックはされるべきでしょう。



5. 文学翻訳

出版事業またはメディア事業の場合、海外マーケットや視聴者に提供するコンテンツには文学翻訳が有効かもしれません。


文学翻訳は、最も難しい種類の翻訳作業であると多くの人に考えられています。文学翻訳者は、原資料の意味内容を理解して落とし込む必要があります。それに加え、言葉遊び、暗示、文学的なスタイル、リズム、メーター、和音、反復や接続詞省略などの項目を扱う必要があります。


本記事で取り上げた翻訳のカテゴリのうち、文学翻訳に機械翻訳を活用させることは難しいですが、アイデアを得るための有効な手段の一つとなり得るでしょう。



本記事は、Xtra株式会社の公式ブログコンテンツです。ビジネスに関する情報から社員の働き方まで様々なコンテンツを発信しています。ニュース配信も行なっておりますので、音声読み上げサービスなどサイト外でお楽しみの皆様は、ぜひ x-tra.jp にアクセスしてみてくださいね。

- Photo by Alyibel Colmenares, Janeb13, Startup Stock Photos, rawpixel, Karolina Grabowska via Pixabay

- Written by Conyacano and #Yuji