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2019年7月17日4 分

自動翻訳+ポストエディットでT-4OOがもっと便利に!

最終更新: 2019年8月6日

AI自動翻訳「T-4OO」は95%という翻訳精度を実現していますが、それをさらに100%に近づけるのが「ポストエディット」というサービスです。今回はポストエディットの作業内容と、さらに T-4OO でポストエディットを120%活用する方法をご紹介します。

ポストエディットとは?

英語では Post-Editing といい、自動翻訳(機械翻訳)の後に人の手で行う編集作業のことです。自動翻訳は近年大幅に精度が向上していますが、それだけでは 100 %の翻訳文にはなりません。

そのため、高品質なテキストが求められる場合には、自動翻訳された訳文を人の手でチェック・編集・修正を行います。また、ポストエディットを行う作業者のことを「ポストエディター」と呼びます。

▼ポストエディットの例

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【原文】

With advances in machine translation full post-editing is becoming an alternative to manual translation.

【自動翻訳】

機械翻訳の進歩に伴い、完全な後編集は、マニュアル翻訳の代替的なとなりつつあります。

【自動翻訳+ポストエディット】

機械翻訳の進化によって、フルポストエディットは人手による翻訳に代わるものになりつつあります。

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自動翻訳+ポストエディットのメリット

大きなメリットは「費用削減」です。

例えば日常の業務において、翻訳をする際にポストエディットが必要になる場合と、必要ない場合があります。不要な場合は自動翻訳だけで良く、必要な場合だけポストエディットをすれば翻訳コストは最小限で抑えることができます。

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(1)ポストエディットが必要

パンフレットやホームページなど公になる情報で、内容の正確さや読みやすさが重要な場合

(2)ポストエディットが不要

社内の参考資料やマニュアルなど非公開な情報で、内容を読んで理解できれば良い場合

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もう一つのメリットは「時間短縮」です。

通常、翻訳会社に人手の翻訳を依頼すると「翻訳+校正」という2段階の作業になり、2人の作業者がチェックするため時間がかかります。しかし「自動翻訳+ポストエディット」であれば1人のポストエディターだけのチェックとなるため、納期が短縮される場合が多いです。

ポストエディットの注意点

ポストエディットのサービスを利用する場合、注意すべき点が2つあります。

1つ目は「自動翻訳の精度」です。

利用する自動翻訳の精度が良くない場合、ポストエディットをするより原文をゼロから翻訳する方が適している場合があります。例えば法務分野の精度が高くない自動翻訳を使って「契約書」を翻訳すると、ポストエディットをするのは難しくなるでしょう。ポストエディットサービスを利用するためには精度の高い自動翻訳が必要であり、また原稿内容の分野に自動翻訳が対応していることが重要です。

2つ目は「ポストエディットの品質レベル」です。

ポストエディットの金額は、最終的な品質レベルによって変動します。

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品質レベル【低】:原文の意味が正確に伝わる程度で、最低限の編集のみ。

品質レベル【高】:正確かつ読みやすい自然な表現に編集し、用語や表記スタイルも修正する。

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ポストエディットを依頼する際には上記を踏まえ、ご希望の品質レベルを伝えるようにしましょう。ただし求める品質レベルが高ければ高いほど費用も上がるため、ご予算とのバランスを考えて必要十分なレベルが良いです。

T-4OOでポストエディットをフル活用

T-4OO は翻訳の精度が 95 %であり、さまざまな専門分野に対応しているため、ポストエディットに適した自動翻訳です。またポストエディットしたら T-4OO で「対訳登録」をすることもできます。対訳登録とは、原文と訳文が対になったテキストデータを登録(※)することで、T-4OO では類似文や訳例として参照されるようになります。

つまりポストエディットされた訳文を T-4OO が学習することで、自動翻訳の結果などに反映されるようになるということです。

※文章が対になるようデータを整える必要があります。

T-4OO の対訳登録画面

以上、ポストエディットについての簡単なご紹介でした。

T-4OO とポストエディットサービスをご活用いただくことで、費用削減、時間短縮、さらに対訳登録で自動翻訳のさらなる精度向上というメリットが生まれます。Xtra株式会社では「Conyac」の活用を含めた T-4OO の効果的な活用方法もご案内しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。


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